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内容、情報の質 17点
生活への役立ち度 15点
伝わりやすさ、わかりやすさ 11点
内容量、見た目 13点
価格 15点
合計 71点
※素人の個人的な見解、好みが反映された評価点です。
ページ数:218ページ
概要
本多静六(1866-1952)は、林学が専門の東大教授でありながら、独自の蓄財法と人生哲学をもって、一代で巨額の財産を築くことに成功した人物。本多静六氏の人生を振り返りながらお金の大切さと成功の秘訣を学んでいく本。
レビュー
この本は一言で言えば
人生をいかに生きるかという人生哲学本
と言えます。
この本メインテーマは億万長者であった本多静六氏が財産を築いた秘訣を学ぶとなっています。私もマネーリテラシー本として読んだのですがそれよりも人生哲学について考えさせられる本でした。
人生哲学として印象的な言葉をいくつか取り上げたいと思います。
・幸福は各自、自分自身の努力と修養によって勝ち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやればそれで達成できるものではない。
・健康も大切、教育も大切、しかし、世間でその中でも最も大切だと早合点している財産だけは全く不用で、それよりももっともっと大切なのは、一生涯絶えざる、精神向上の気概、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分染み込ませることである。
・2杯の天丼はうまく食えぬ。財産が2倍になっても幸福倍化にはならない。
・貧すれば鈍するという。これも事実である。人は貧乏してくると、ただに自分自身が苦しいのみならず、義理をかき、人情をかき、したがってまた恥をかく。俗にいう「三カク」となってくる。
・ある程度自分がそれに成功した上は、自分も成功しつつさらに人にも成功させるために、その余力を割くことが成功者の社会的責務である。
・人生の最大幸福は職業の道楽化にある、職業の道楽化する方法はただ1つ、勉強に存する。努力また努力のほかはない。
どうでしょうか。財産を築き自身の人生から多くのことを学び、宗教・哲学・歴史を学ぶことでこのような人生哲学を作り上げていることがわかります。これ以外にも非常に現実的で今後の人生の参考になる言葉が多数書かれています。
人生を歩んでゆく上でとても参考になり今後の行動を変えるきっかけとなるほどの本でした。財産を築いて人のため、世のために自分がどんなことができるのか。ちっぽけでも良いから少しでも世に貢献できないかと考えさせらえました。
一方でメインテーマとされている蓄財となるマネーリテラシーについても多くのためになることが書いてあります。
その中で1つとりあげると
・本多式「4分の1」貯金
あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き4分の1を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に織り込む。
この他にも収入、節約、投資、お金の使い方について一通り書かれており総合的なマネーリテラシー本としても有能な本であると言えます。
悪い点としてはこの著書が非常に古いために言葉の表現がくわかりにくかったり、金銭価値も昔の価値で書かれているため現在の価値に変換して考えなければならない点です。投資においても金利が現在に比べて非常に高いため同じ考えでは増やすことができないことになります。
また人生録から学ぶ形となっているのでポイントポイントの知識を拾うのには苦労し、一通り読まないといけないので純粋にマネーリテラシーを学びたい方は他の本をおすすめします。
この本を読んでからの私の行動の変化
人生哲学として非常に参考になった本となりました。特に変化したのが職業を道楽化する努力をするようになった点です。以前はつまらないと思っていた勉強が道楽化するために重要な努力であることを認識でき楽しく勉強しております。また人生の目標として財を築いて社会的財産税として社会への奉仕である寄付することを目指すようになりました。
今回取り上げました「私の財産告白」は↓のバナーより購入が可能です。もし興味があれば購入して読んでみてください。kindle unlimitedの対象本です。
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